雑観書留

基本的にオタ活で雑多なトピックについて書きたくなったときに使われます

集合知プレイリスト「雨」

こちらの企画に参加してプレイリストを作成したので、選曲について軽くまとめようかなと思います。作成したプレイリストはこちらです。

 

  1. 五月雨20ラブ / 放課後ティータイム

    けいおん!が好きなので。

    けいおん!の楽曲は主に「放課後ティータイム」名義でクレジットされますが、5人のメンバーのうち平沢唯 (CV. 豊崎愛生) か秋山澪 (CV. 日笠陽子) かのどちらか1人がボーカルを担当している曲が基本で、この曲は澪がボーカルです。
    澪は放課後ティータイムでベース担当なこともあってか、ボーカル担当曲はベースが目立つクールでロックな曲が多い印象です。

    この曲で描かれる雨は悲しみや涙の比喩でありつつも、どこか雨と遊んでいるような印象もあって、天気雨くらいの明るさがあるようなイメージで聴いています。

    まあ普段はあまり歌詞を細かく気にしないで音楽を聴く方なので、主にベースとボーカルの声が好きで聴いている曲という感じです。けいおん!は好きな曲が多いですが、その中でも「とりあえずけいおん!聴こうかな」と思ったら候補に上がる5~10曲くらいには入ると思います。


  2. アズライトブルー / 逢田梨香子

    1st EP「Principal」に収録された1曲です。この曲での雨は冷たい世間の声みたいな、体や心を冷やすものとして描かれている印象です。全体としては重たく薄暗い雲に押しつぶされそうな気持ちに立ち向かい、飛び上がった先で雲間から伸びる一筋の光になんとか手が届きそうになるような、そんな悲しみの中の希望、みたいな印象で聴いています。

    雨がメインというよりは、この曲のタイトルにある「ブルー」のひとつとして雨がある印象で、他にも「青い自分」や「空」のようないろんな青が登場します。一方で「無色な未来」なんかも出てきて、対比から様々な青の意味を自然に考えてしまう作りになっているのも面白いところだなと思っています。「透明と青」をモチーフに自分を見つめる曲として鈴木みのりさんの「心が、青い。」という曲も知っていて好きなので、そんな繋がりも個人的に面白いなと思っています。



    ラブライブ!シリーズのオタクなのでそれ経由で知ったのは否定できないんですが、個人的に逢田梨香子さんにはアニソンシンガーとか声優アーティストといった括りよりも、純粋に"アーティスト"として活躍して欲しいなと思っています。いや、逢田さんは声優としても精力的に活動していてそれも応援しているので、声優やめて欲しいみたいな意味ではなくて言葉選びが難しいところなんですが……。昨今のアニメ・声優曲はもはや一般の音楽シーンと大差ないくらい多様になってきてると思っているんですが、なぜだかいまだに世間と断絶されてるところがあるよなぁと思っていて、それに囚われず広くいろんな人に刺さるポテンシャルがあるので、もっと普段アニソン聴かないような人にも聴いてもらいたいなあという気持ちがあります。特にライブでの表現を見て僕は余計そう感じたので、もし時間があればライブのハイライト映像も見てみてください。今回のアズライトブルーも入ってます。




  3. 透明傘 / 奥華子

    雨は失恋の暗喩というか、合わせると効果的になる情景描写として使われることが多いと思いますが、つまり失恋ソングの女王と言われる奥華子さんとの相性は最高ということですね。(奥華子さんは失恋ソング以外にもいい曲めちゃくちゃいっぱいありますけどね、さすがに極度に脱線するのでね、挙げるのはやめます。)

    透明傘はまさにこのルールに則るかのように、雨の情景描写から始まる失恋ソングですが、2サビの歌詞
    どんな強い雨でも歩けると思ってた
    あなたが肩を濡らしながら傘をさしてくれていた事 気付けずにいた
    という部分でも情景ではない比喩として雨が登場します。これは「自分の気付かないところであなたがつらいことを引き受けてくれていた」という意味だと僕は解釈しています。「透明傘」はビニール傘を連想させつつも、「目に見えない優しさ」の比喩でもあるわけですね。ここの歌詞が「透明傘」という曲の中で僕が特に好きな部分で、雨の曲を考えた時にこの曲が強く連想される所以でもあります。

    余談として、雨の選曲で迷った他の奥華子曲として「夕立」があります。こっちの方がちょっと温度・湿度が高いウェットでヘビーな感じだと思います。




  4. アムリタ / 牧野由依

    「劇場版ツバサ・クロニクル〜鳥カゴの国の姫君〜」のエンディングらしいですが僕は観てません。ツバサ・クロニクルは連載当時マガジンを毎週読んでいたので知っていますが、アニメは観てません。この曲を知っている理由は、牧野由依さんの曲にハマった時期に聴き漁ったからです。好きな声優ベスト3が田村ゆかり花澤香菜牧野由依だった時代もあった (後半2人は完全にゼーガペインなんだよな)。

    曲名のアムリタが「蜜雨」と表記される他、歌詞にもサビ頭で、
    銀色の雨が降ってきたら私だと思って 涙を拭いて
    など雨が登場します。個人的には直接的に現実の雨というよりは、雨が降って光が散乱している幻想的な景色が、透き通った儚い歌声と優しくも荘厳な曲調と合わさり、神秘的で壮大な空気を演出しているようなイメージを想像して聴いています。

    ちなみに次に紹介する曲「Rainbow」が使われているARIAシリーズには牧野由依さんも声優として出演している他、「ウンディーネ」「シンフォニー」など主題歌・劇中歌も担当しています。こちらもよい曲なのでぜひ。




  5. Rainbow / ROUND TABLE featuring Nino

    TVアニメ「ARIA The ANIMATION」のエンディングテーマ。この曲めっちゃ好きだけど実はARIAも観てないんだよな (は?)。正確に言うと放送当時起きていられたときに観れた1, 2回くらいは観ていて、そのときに聴きました。ARIA絶対いい作品だから観たいって言ってるうちに10年以上経ってしまった、人生は短い。逆に言うと数回しか聴いてないのになぜだか心に深く残っていて、その後ふと思い出した時に調べなおしてからはめっちゃ聴きました。

    この曲は「虹」というタイトルまんまですが、本当に雨上がりにスカッと晴れた空の下で聴きたいですね。完全にサントラのジャケにイメージが引っ張られているんですが、青空を映した水たまりにウキウキしながら綺麗な街並みを軽やかに歩いてるような、そんな情景を思い浮かべて心が晴れやかになります。アコースティックな雰囲気の素朴さもよくて、普段の日常も気分ひとつでこんな風に明るく見えてくるような、早く外に出てゆったりと散歩したくなるような、そんな曲です。

     

     

    あととんでもない余談としては、ROUND TABLEの北川勝利さんはさっきチラッと紹介した鈴木みのりさんにも結構楽曲提供しています (余談にもほどがある)。

おわりに

布教的な意味もあるので有名曲は外すべきかとか、オタクっぽくない曲も聴いてるんだぞアピールもして少しくらい見栄を張ろうかとか、いろいろ考えそうになりましたが、深く考えず普通に好きな曲を詰め合わせることにしました。被ったらそれはそれでオタクはどうせ嬉しいので (偏見) (と言いつつ主催者およびその周囲の層を考慮しラブライブ!とかスタァライトとかは外すことにしてしまった)。「こいつ本当にこういう音楽好きなんだな」みたいな感じで聴いてくれればいいかなと思います。

曲順は徐々に雨がしんどくなりながらも、最後には優しく晴れやかに雨が上がっていく感じのイメージで組んでます。